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便秘と排便02:女性と便秘の深〜い関係
ここでは、なぜ女性に冷えと便秘が多いのか、そして女性には興味深い便秘と肌のトラブルと妊婦さん/妊娠と便秘について紹介をさせていただきます。
●便秘01(まず知っておいて欲しいこと)●便秘02(女性と便秘の深〜い関係)
●便秘03(元気なウンチとは?) ●便秘04(慢性便秘と下剤依存症にご用心)
●便秘05(便秘を改善し、排便力を付ける方法)
女性に便秘が多いのはなぜ?
20〜40代の女性と高齢者に便秘が多い理由
便秘に悩むのは、20〜40代の女性と高齢者が圧倒的に多いと言われています。ちなみに病院で投薬を受けている高齢者の約7割に下剤が処方されているという報告もあるのです。
その大きな理由をあえて2つに絞ると
- プロゲステロンが腸の蠕動運動を抑制するために便が硬くなる。
プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、排卵期から月経までに多く分泌されるホルモンです。このプロゲステロンは大腸の筋肉に対して蠕動運動(ぜんどううんどう:大腸に入った内容物を肛門側へ移動させる動きのこと)を弱くするために、便となるものが大腸に停滞する時間が長くなってしまい、その結果として便が硬くなってしまうのです。
(※大腸の役割は、水分の吸収です。詳しくは、『便意と排便が起こる仕組み』を参照。)
- 排便に利用するための腹筋や横隔膜の筋力が弱いため。
ということが考えられます。
生理前になぜか便秘気味になると思っていた方も、これで少し納得されたのではないでしょうか?
いずれにせよ、女性と便秘の関係は深く長く続くものです。それ故に、これを機会に便秘が気になっている女性の方は、改善のための取り組みを是非始めてみてくださいね。
女性必見!便秘と肌のトラブル
便秘はお肌の大敵!?
『卵が先か、ニワトリが先か』ではありませんが、便秘で困っている人には他にも何らかの症状でお困りの場合が多くあります。肩こりだったり、腰痛だったり、頭痛だったり、精神的不安定だったり。しかし、それらと同じくらい多いのが実は・・・、ニキビ、吹き出物、肌荒れ、そしてアトピー性皮膚炎を含めた肌のトラブルです。
『アトピー性皮膚炎のページ』でも少し説明をしていましたが、肌のトラブルと便秘には深い関係があります。
簡単に再確認すると、ウンチを出すということは、食べ物の消化・吸収の過程で不要になったものだけではなく、腸内細菌の死骸なども一緒に体外に排泄しているのです。腸管内に届いたり、代謝の過程で腸内細菌によって発生したガスのほとんどは、血液に溶け込んで呼吸と一緒に体外に排泄されます。
しかし、腸管内の不溶物が便秘のためにウンチ(=便)として体外に排泄されにくい状態では、腸管内で発生したガスは、血液に溶け込んで皮膚を通して排泄されると考えられるのも何となく納得できます。
これが少し前に流行った『排毒』や『デトックス』等の基本的な考え方にもなっています。
肌のトラブル改善にはまず腸内環境の改善から
ということで、便秘や肌のトラブルは、何らかの原因で腸内環境が悪化していることと関連していることが少し納得していただけたかと思います。
お肌のお手入れやトラブルの改善と言えば、ついつい外部からの皮膚に対する対応にばかり重点が置かれがちかと思います。しかし、肌のトラブルを改善するためにまず取組まないといけないことは、便秘の改善や腸内環境の改善なのです。
現象ばかりに捕らわれると、本当の原因をついつい見逃してしまうことがあります。
少し話は変わりますが、私が農学部1年生の時、概論か何かの授業で不漁の原因について教わりました。それは、不漁の原因を探っていると森林が減少することが関係していると分かり、植林などで森林を甦らせる活動が効果を発揮しているというのです。
現在では、この考え方は一般的になっていますが、当時はまだ多くの人には受け入れられていないようでした。ふと、こんなことを思い出しました。
妊婦さん(妊娠期間)の便秘は仕方ないの?
妊娠初期と妊娠中期以降に便秘になりやすい理由
創楽カイロ研究所では、妊婦さんと産後のお母さんを応援させていただいている(その理由は『こちら』)のと、妊娠期間中には便秘で悩まれる方から多くの相談を受けることが多いので、妊娠(妊婦さん)と便秘の関係についても最低限知っておいていただきたいことだけ書いておきます。
既に排卵後のプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で女性は便秘になりやすいことをお伝えしましたが(忘れていた方は『女性と高齢者に便秘が多い理由』)、妊娠するとプロゲステロンの働きはさらに強まり、妊娠4ヶ月頃(つわりの終わる頃)まで継続します。そのために、妊娠初期は便秘にもなりやすく、加えてつわりのために十分な食事が出来ないためにウンチ(便)の成分となるものが少なかったり、さらには吐きつわりなどの場合には水分不足だったりして、ますます便秘になりがちという悪循環が発生することがあります。
プロゲステロンは、腸の蠕動運動を弱らせる、つまりは腸の筋肉を収縮させる力を弱めてしまう作用はどうやら子宮に対しても働いているようで、これは妊娠初期に流産を抑える役割につながっているのかもしれません。そう考えると、改めて身体の仕組みは上手く出来ていることに驚かされてしまいます。
さらに妊娠中期以降には、大きくなってきた子宮がその下にある大腸を圧迫し、大腸や直腸の働きが妨げられるために便秘気味となってしまうのです。
妊娠とお産は痔(じ)になりやすいって、本当?
また、妊娠とお産によって痔(じ)になってしまったというケースもよくあります。
痔の基本的な原因は、肛門周辺部の静脈が圧迫され、血液の循環が悪くなってしまうためです。妊娠中期以降には、大きくなった子宮が今度は、肛門付近の静脈を圧迫するために血液が停滞し『いぼ痔』になったり、排便やお産時のいきみによって肛門付近が切れることによって『切れ痔』になってしまったりするのです。
創楽カイロ研究所では、自然なお産として分娩台を利用しないお産のあり方をおすすめしていますが、重力を利用した自然なお産は、いきむことによって切れ痔になる可能性もきっと減らしてくれることにつながると考えています。
(※参考:自然なお産に興味ある方は『分娩台よ、さようなら』を読んでみて下さい。本当に役立ちますよ!)
おかげさまで、妻は一人目出産後は確かに少し座るのが大変そうでしたが、陣痛が本当に短かったために、いきむ時間がとても短かった二人目の産後などは本当に座るのは楽そうでした。
お産や産後の尿漏れと便秘の改善にも役立つ骨盤底筋のエクササイズ
お産の話のついでですが、産後の尿漏れが問題となる場合があります。これは、骨盤底筋が弱ってしまったり、上手く使えなくなっていることが原因なのですが、お尻の穴を締めるのと緩める動作を繰り返すエクササイズが役立つことを頭の片隅に置いておいて下さい。
この実に簡単なエクササイズはお産にも、そしてもちろん便秘の改善にも役立ちますよ!!
(※参考:排泄の時、おしっこやウンチをする時にはこの骨盤底筋は無意識に緩むようになっています。骨盤底筋が緩まなくなってしまうのも便秘の原因の一つです。)
便秘も痔もどちらも、重症になってしまう前の予防としての日常生活の改善がとにかく大切なことには違いありません。何でも早めの手当てをしてあげることが効果的です。
普段から便秘気味だったり、運動不足気味だったりする妊婦さんの中には、妊娠期間中に本当にツライ便秘になられる方がおられます。いろんな方法を試したけれどもどうしても改善しないような場合には、無理せずに担当の産科医に下剤を処方してもらうことをおすすめします。一昔前と違って、現在では妊婦さんにとっても赤ちゃんにとっても副作用が少ない下剤が利用されるようになっているので過度に心配される必要はありませんよ。
次は、知って納得、『便秘03(元気なウンチとは?)』へお進み下さい。