大阪府豊中市で腰痛や肩こり改善のカイロ・整体の治療院をお探しなら自然なお産と子育に取り組む妊婦さん/お母さんが集まる 創楽カイロ研究所
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自然なお産02:これで安心!安産で大切なこと
ここでは、助産院や自宅出産に限らず、安産につながるための妊娠期間に過ごし方のポイントについてご紹介をさせていただきます。
●自然なお産01(まず知っておいて欲しいこと)●自然なお産02(これで安心!安産のために大切なこと)
●自然なお産03(自然なお産・安産に取り組む妊婦さんを応援します)
安産のための4つのポイントとは?
妊婦さんなら誰しも願う安産ですが、安産を迎えるためにはやはりそれなりの準備と努力が必要です。とは言っても、何も特別な準備や努力ではないのでご安心下さい。ただし、努力の方向ややり方を間違ってしまうと、本来目指していた安産から離れてしまうので十分注意が必要です。
今の時代の妊婦として大切なこと
安産のために学んだこと、これまでに当研究所を利用してくれた妊婦さんたちから学ばせてもらったこと、そして自分達のお産の経験などから言えるのは、今の時代における妊婦としての自覚を持ちながら、安産のための努力をして妊娠期間を過ごすことが大切だということです。
妊娠をすると女性の身体や感覚はヒトではなく、本能が現れた動物に近くなると言われたりします。この持って生まれた本能を大切に妊娠期間を過ごせば、何も特別な準備や努力などしなくても、自然なお産や安産を達成する確立は、ぐっと高くなるはずです。
しかし、悲しいかな、現在の私達は大脳皮質が発達しすぎてしまい、『考える』という大脳皮質の働き意識的に止めるようにしないと本能を発揮しにくいまでの生活スタイルになっているという事実があります。
だからこそ、妊娠期間中は意識的に自分の身体とココロの声を聞くことや感じることが大切になります。
また、自然なお産を目指さなくても、今の時代の妊婦さんにも必要最低限のルールと言われるものがあります。例えば、妊婦健診。いろんな事情や理由はあるかもしれませんが、妊婦健診はきちんと受診をして下さいね。妊婦健診は、弱い社会資本である医療を守ることにも結局はつながっているのです。(もちろん、過剰な健診や心配しすぎのための健診というのは、不要かと思いますが・・・)
そこで、今の時代の妊婦さんが自然なお産や安産を目指すための自己管理の具体的なポイントを、4つにまとめてみました。
- 1.妊娠期間中の食事と体重管理
- 2.身体をしっかり動かすこと(特に歩くこと)
- 3.体とココロを十分にゆるめること
- 4.お腹の中の赤ちゃんを感じること
1.妊娠期間中の食事と体重管理
妊娠期間中の食生活と体重制限については、妊婦さんにとっても非常に大きな関心の的であると思いますが、結論から言うならば、
●コメを中心とした日本人らしい食生活を大切にすること。
そして、体重増加に関しては、厚生労働省からも指針が提示されているように、
●やせている人の場合:9〜12kg ふつうの人の場合:7〜12kg
をしっかりと実践することに尽きます。
ダイエットという言葉が、溢れていることからも分かるように、現在は食べ物と栄養が豊富な状態です。ついつい油断をしてしまうと、食欲の誘惑に負けてしまう人も多いかと思います。厳しい食事制限や体重制限を言うつもりはありませんが、食べ過ぎと栄養の取り過ぎには、十分な注意が必要です。
特に体重増加の目安に関しては、体質や体格が一人一人異なるために一律には言えませんが、それでも上限は10kgを目指して管理に取り組まれることをお勧めします。
また栄養に関しては、妊娠期間中にまるで栄養不足をあおるかのように、『妊娠期間中には○○を食べましょう』というようなメッセージを目にすることも多いかと思いますが、不足や欠乏に対する強迫観念に私たちがついつい反応してしまうためであり、普通の食生活をしている人にとってはほとんど無意味なことだと思います。(※栄養不足が気になる方は、一度『動的平衡/福岡伸一』などを読んでみると目が覚めると思います。)
(※参考情報:『妊産婦のための食生活指針』厚生労働省)
妊娠初期には、つわりなどとも関連しているかもしれませんが、食べ物の好みや量が大きく変化する場合が多いかと思います。しかし、これも自分の身体の声を聞く練習であり、本能を目覚めさせるきっかけであると考えるのなら、自分が感じている食欲を大切にしてあげるのが良いと思います。
ただし、『成人病は胎内で作られる』というように、2500g以下または4500g以上で生まれた赤ちゃんが将来成人病を発生しやすいことを指摘する海外の報告もありますので、やはり食事に関してもあまり極端にはなり過ぎないようにすることが大切です。
(※参考情報:『胎内で将来の病気の原因が作られる?』)
(※注意:この『成人病胎児期発生説』、バーカー説に関しても英国の学者が主張していることに十分注意が必要です。私たち日本人には、日本人として引き継がれている体質やコメを中心とする和食という素晴らしい食文化があります。)
妊娠期間中は、自分の食生活を見直すとてもよい期間でもあります。
妊娠をきっかけに、もう一度『コメと中心とした日本人らしい食生活』を見直してみませんか?
きっと子どもへの最高のプレゼントになりますよ!!
2.身体をしっかり動かすこと(特に歩くこと)
妊婦さんはお腹が大きくなるにつれて、周囲からも『身体を大切にしなくちゃダメよ!』=『妊娠期間中は安静に!』というような、メッセージを受け取ったり、そのように思っている人も多いかもしれませんが、戦後に定着してしまったようなこの考え方は、どうも適切ではありません。
腰痛に関しても、安静にしていたほうが早く良くなるなどと言われたり、考えられていたことをありますが、現在では世界の腰痛の常識は全くその逆で、適度に動かしたほうが、早く改善するということが定着しつつあります。(※注意:あくまでも一般的な腰痛であり、ぎっくり腰などの急性腰痛では対応が少し異なります。)
(※参考情報:『慢性化した腰痛や足腰の痛みについて』)
私たちヒトは、動物です。身体を適度に動かしたほうが、身体の機能は適切に保たれ管理されるという原則があります。自然なお産や安産に関しても、この原則はそのまま当てはまります。
●妊娠期間中は、とにかくコツコツと歩くことです。
妊婦さんの体力や体質はそれぞれ異なるために、一律に具体的な数値をあげるのは難しいですが、一人目のお産であれば最終的に1日2〜3時間、または、1日1.5〜2万歩を目指して、歩かれること良いと思います。歩くことや身体を動かすことで、血行が良くなり子宮への酸素と栄養がたっぷりと供給されるだけでなく、リンパの循環も促すためにむくみの解消などにも効果的です。
また、妊娠期間中にしっかりと歩いて、身体作りをすることは、陣痛に耐えることや分娩の時間が短くなることにもつながります。
陣痛時に子宮が収縮することで赤ちゃんは産まれてくるのですが、妊婦さんの身体が弱いと陣痛も弱い場合が多く、陣痛促進剤を利用しなくてはならないケースが多くあります。(※微弱陣痛は陣痛によってお腹の中の赤ちゃんと妊婦さんを守るための防御システムと考えられています。妊婦さんの身体作りがしっかりとなされていないと、弱い陣痛しか起きないので、結果として分娩にかかる時間が長引いてしまうのです。)
余談ですが、歩くことは、自然の陣痛促進剤とも言われるように、分娩時にも大活躍します。(※妊娠期間中に歩くことの効用については、大野明子先生の書籍に詳しく書かれているので、参考にしてみてください。)
歩くことに限らず、掃除洗濯などの家事は、身体を動かすこととしてもとても効果的です。少し自分の生活を工夫することで、歩くことや身体を動かすことを習慣にしてしまうことは可能です。例えば・・・これまで自転車で行っていた買い物や通勤を歩いたり、自転車を押して買い物に行くことでも、歩くことを日常生活の一部に取り入れることは可能です。
『妊娠したら、万歩計(歩数計)。』(←これは、良いキャッチフレーズかも!)
ただし、くれぐれも注意をしていただきたいのは、頑張って歩かない! 頑張って散歩をしない!ということです。
歩くこと、身体を動かすことは、妊娠期間中にはとても良いことです。しかし、頑張ってそれをやってしまうと、身体を緊張させすぎて、固い体になってしまっては、逆効果です。努力のやり方と方向性をくれぐれも間違われませんように!
それから、少し余談にはなりますが・・・、
ためしてガッテンの『計るだけダイエット』を参考に、万歩計(歩数計)を利用して妊娠期間中に毎日歩いた歩数と体重を記録していくとゲーム感覚で妊娠期間中の歩く行為が習慣化されやすくなるかもしれません。興味ある方は、試してみてください。
意識的に歩くというのは、一生使える良い習慣になりますよ!!
(※参考情報:ためしてガッテン 『計るだけダイエット』)
3.体とココロを十分にゆるめること
お産には、色んなハプニング(もしくは、予想外の環境の変化)がつきものです。どんなハプニングや変化にも対応できるためには、やはり柔らかさ、柔軟性というものが必要になってきます。普段から、体とココロをやわらかく柔軟にしておくことが、自然なお産や安産にも役立ちます。
体とココロと考え方の3つは密接につながっており、それぞれが相互に影響を与え合っています。そして、何か1つが変われば、それに伴って他の2つの状態も変わって行くという特徴があります。大切なのはこれらのバランスを整えて行くことなのですが、一番大きな影響力を持つのはココロです。
しかし、自分のココロはコントロールすることや管理しにくい少し厄介なところもあるので、まずは自分の体を感じることや体をゆるめること、そして、自分の思考や考え方を感じたり、それを柔軟にすることで少しずつ調整をしてあげるのがおすすめです。
体をゆるめるには、体操やストレッチを普段から暮らしの中に取り入れることが一番です。自然なお産や安産を目指す妊婦さんに特におすすめなのは、身近な存在になっているマタニティ・ヨガです。
その理由は、体に意識を向けやすくなることで、体の声を聞きやすくなり、お産にとって何より重要な本能を発揮しやすくなるためです。(※自然と共に暮らすような生活をしていれば、何もこのように妊娠した時にヨガなどの特別な対策など必要無いのでしょうが、現在の都市部のようにあまりに自然からかけ離れた生活環境では意識的に時間を確保して、自分の体と向き合うということも必要なことなのかもしれません。)
当研究所でも、妊婦さんにも参加していただける、『身体と楽を感じる体操教室』を月1回のペースで開催しているので、興味ある方はぜひ参加してみてください。(助産院やクリニックなどでもマタニティ・ヨガを開催しているところも多いと思うので、それらと合わせて積極的に利用してみてください。)
自然なお産と安産を目指して、毎日の暮らしの中にヨガを取り入れるならDVDを活用するのもおすすめです。
ただし、初めてマタニティ・ヨガに取り組まれるなら、やはりいきなりDVDではなく最初はきちんと指導してもらいながら行うと理解が深まります。
マタニティ・ヨガに関しては、今では色んなものがあるかと思いますが、自然なお産や安産に関して長年情報発信を続けられている、きくちさかえさんの『マタニティ・ヨーガ安産BOOK(DVD付)』や『すこやかママのマタニティ・ヨーガ(DVD付)』などが個人的には特におすすめです。どちらもAmazonなどで中古の買い得品がたくさんあるので利用されると良いかと思います。
ココロをゆるめるというのは、少し実感するのが難しいかもしれません。ココロに関しては、普段からゆったりした気持ちで毎日を過ごせているかどうかを常に確認してあげると良いですね。
ゆったりした気持ち、ココロが十分にゆるんでいる時には、身体もゆるんでいるので、疲れなどをあまり感じていないはずです。逆に、身体が痛かったり、疲れが溜まっているように感じる時は、やはりココロに余裕が無かったり、何かが心配だったりすることが多いので、何か手当てが必要だということがわかるはずです。
ココロをゆるめるためには、瞑想などもとても役立つことを知っておかれると良いかと思います。
妊娠期間中に限らず、お母さんの体とココロのあたたかさと柔らかさ、大切にしてあげてください。体とココロが快を感じていないなと思うようなときには、早め早めの手当てをされることをおすすめします。
『気持ちいい』や『快』を感じられるようにするためにも、やはり、普段から、体とココロと頭を柔らかくしておくことが大切ということになるのでしょうね。
体とココロをゆるめる大切さについて紹介をしてきましたが、赤ちゃんもやはりあたたかくて柔らかいお母さんのお腹の中が気持ち良いと感じるだろうと思うのです。(残念ながら、赤ちゃんの時の記憶などは無いために、私も断言するわけには行きませんが・・・)
4.お腹の中の赤ちゃんを感じること
繰り返しになりますが、お産はお腹の中の赤ちゃんと妊婦さんの共同作業です。二人が一番気持ちいいと感じられること、心地よいと感じられることを大切にすることが自然なお産や安産に役立ちます。
実際にお産を調査した研究でも、分娩時に妊婦さんが楽だと感じる体勢や行動を選択すると、陣痛の強さ、お産にかかる時間、帝王切開になる割合などがいずれも減少することなどが分かるようになってきています。(※詳しくは、『赤ちゃんの科学/マーク・スローン』にこれでもかというくらいに詳しい参考文献付きで紹介されているので、参考にしてみてください。)
お産の時に本能が発揮されやすくするためには、やはり普段から自分の身体の声を聞くことを習慣にしておくことがおすすめです。そのためにも、妊娠をしてお腹の中に赤ちゃんがいることが分かるようになったら、たとえ胎動を感じる前であっても、お腹に手を当てるなどして赤ちゃんを感じるようにしてみてください。
お腹の中の赤ちゃんへの語りかけになるかもしれませんが、妊娠期間中の自己管理のポイントとしておすすめしている散歩をしている時に、実況中継として今どんなものが見えていて、どんなことを妊婦さんが感じているかをお腹の中の赤ちゃんに伝えてあげることなども、お腹の中の赤ちゃんを感じることにつなげていくことが可能です。
また、既にお子さんがおられる妊婦さんであれば、お兄ちゃんやお姉ちゃんが遊んでいることや、していることなどをお腹の中の赤ちゃんに伝えてあげることもおすすめです。『お兄ちゃんは○○しているよ。』、『お姉ちゃんは○○しているよ。』というふうに、お兄ちゃんやお姉ちゃんを主語にして、お腹の中の赤ちゃんに語りかけてあげると、お兄ちゃんやお姉ちゃんは自分のことに母親が関心を持ってくれているのがうれしいようで、とても機嫌良くなることが多くあります。
我が家でも2人目の妊娠中に妻はこの方法を採用して、お兄ちゃんの子守りや相手をしていましたが、大変役立ったとのことでした。(※お腹の中の赤ちゃんへの語りかけなどに関しては、『お産本/奥谷まゆみ』に紹介されているので、興味ある方は、参考にしてみてください。)
これだけ科学や技術が進歩しても、『お産』という行為は未だに謎に満ちた部分が多く、精神的な要素も強く関連していることには間違いありません。胎内記憶という言葉が一般的になりつつあること、2500年の歴史を持つ仏教や東洋哲学にも輪廻転生という思想が根強く残っていること、そして、現在の特別な経験をしている人たちが訴えることに共通しているのは、どうやらこの世は私たちが認識しているだけの世界ではないということです。
話を飛躍しすぎるわけには行きませんが、妊娠中にお腹の中の赤ちゃんを感じることを習慣にすることは、自然なお産や安産には良い影響を与えてくれるように私は信じています。
次は、『自然なお産03(自然なお産・安産に取り組む妊婦さんを応援します!)』へお進み下さい。